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鬱金(ウコン)はショウガ科に属する多年草で、日本国内では主に沖縄、種子島、石垣島、屋久島、奄美大島、鹿児島などで栽培されています。
なかでも沖縄は、日本最大のウコンの栽培地。亜熱帯植物であるウコンの生育には、強力な太陽エネルギーと肥沃な土壌は欠かせません。
薬効品質の高いウコンを育てるためには、沖縄の気候や風土が大きな鍵を握っているのです。
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沖縄でウコンは「うっちん」と呼ばれ地元の方々に親しまれておりますが、琉球王朝時代にはその薬効の高さから取引が制限され、厳しい管理のもと専売制度が敷かれていたといいます。
ウコンの魅力はクルクミンに代表される豊富な薬効成分。近年、ウコンをベースにした商品が人気を博していますが、古くからその薬効は広く知られていました。
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江戸時代には、優れた薬効を認めた八代将軍の徳川吉宗が奨励。
各地で栽培に成功し、その名が全国に知れ渡ったそうです。
また江戸中期には、蘭学医である平賀源内の博物学書「物類品隲(ぶつるいひんしつ)』で健康と美容に良い植物として紹介され、江戸庶民の人気を集めていたようです。